協力隊2年目を終えて

プロフィール
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はじめに

土佐町の地域おこし協力隊に入隊して2年が経過しましたが、地域おこし協力隊に入隊した時、私の中で3か年計画を立てていました。それはどういったものなのかというと、

1年目・・・林業について何も学びは無いので、とにかく林業の色々な作業に触れてみる

2年目・・・協力隊の現場作業を中心にしながら、1年目の体験を基に自分の興味がある分野を見つけ    る。そして人脈を少しずつ拡げていく。

3年目・・・卒隊後を見据えて興味のある分野を少しずつ深堀し、事業化出来る様に行動する。そして協力隊在籍中に個人事業主になる。

まぁ大まかではありますが、こんな感じで軸となる1つの指針を立てていました。

そして今回はその2年目の振り返りです。

振り返り

先ず現場作業について。そもそも何で2年目に現場作業?って話なんですが、これは単純に2年目くらいしか現場作業中心のフェーズを作れなかったってところに起因します。

それは何故かというと、1年目は重機等の資格取得や、そもそも林業について知識がないのでそれを学ぶ為に林業大学校へ通う事が多かったので、そうなると相対的に協力隊の現場へ入れる日数は減るよねって話です。林業や樹木についての学びはその後も継続的にしていきますが、その取っ掛かりを作るのは早目に設けた方が良いので、1年目に色々とやっておきたかったのです。

そして3年目は脱協力隊を見据えた動きをしていく必要がある、個人事業主として独立し業務の事業化を考えるなら、3年目は現場よりもそっちの比重を大きくせざるを得ないので、やっぱり現場にはなかなか入り難いという状況になります。

そういった考えから2年目を協力隊として現場作業中心のフェーズに設定しました。(もちろん他にも細かい理由は幾つかありますが)

そしてこれについてはその通りに実行できたんじゃないかと思います。同期が他に出掛けている時も私と後輩、協力隊OBと現場を進めるといった事が多かったので。そして1つの事を一貫してやる事が出来たので、起承転結というところでも経験する事が出来たのは良かったです。

あとは現場に多めに入る事で後輩との関りが増えますので、技術や知識のアウトプットというところでも自分の為になりましたし、単純に多少の信頼関係は築けたんじゃないかと思います。

自分の興味のある分野を見つけるというところでも進捗は有りました。

1つは森林に関する資格。1年目最後の方で樹木医入門という研修に参加しましたが、そこで樹木や樹木医について学ぶ事が出来ましたが、そこで『自然再生士(補)』という資格があるという事を知り、今後森づくりをしていくならばあって損はないかなという気持ちで勉強して取得しました。

他には森林インストラクターの資格です。森を使ってイベントを行うならこれも取得して損はないかなーと思って(無論森林の事をもっと知りたいという気持ちが大前提としてありますが)、講習会に参加して、今年9月の一次試験に向けてただいま絶賛勉強中です。ただ、記述式の回答が多いので、そこでけっこう苦戦するかなーって感じながら勉強しています。

1つは経木。これに関しては地域資産の新しい活用法というところで、色々な活用事例を調べているところで出会った商品になります。まだまだ取っ掛かりに入ったところなので今すぐに何かという事は出来ていないですが(そもそも四国内になさそう)、3年目のうちに進展があればいいなぁと思って現在は色々と動いているところです。

そして人脈。

これについても1年目以上に広く色々な人に出会う様に心掛けてきたので、少しは拡げられたんじゃないかと思っています。特に2年目で意識する様にしたのは、協力隊の活動外で出会う事を心掛けました。

これについても幾つか理由は有りますが、主たる目的は卒隊後を見据えたものになります。出会いを協力隊だけでのものに限っていますと、卒隊後の活動が地域の一部に限られてしまい、もっと広域での活動を考えている私としては外での人脈作りも必要と思っていますので、そうしました。

また、地域外の見識を学ぶ事が出来るので、別の視点を学ぶというところでも必要な事なのだと考えています。

そして実際に卒隊後の活動というところでも一緒に仕事をさせて頂けそうな方とも出会えて(最近はその人の現場でアルバイトをしたり)、少しずつでも状況は良くなっているのかなと感じています。

3年目に向けて

さて、最後はこれから1年間の過ごし方になります。

基本的にはこの2年間の積み重ね、経験や体験してきた事から協力隊が終わった後にどの様に生計を立てていくのか、そしてどうやって地域を盛り上げていくのかという事になります。そこを見越した1年間の過ごし方になってきます。

先ず、生きていく為のベース、生計についての見通しはどうなのか。幸いにも現在アルバイトをしている仕事先から『協力隊が終わった後にも(何なら今からでも)一緒に仕事をしないか』と声を掛けていただいているので、基本的にはそこが軸になるのではないかと考えています。有難い話です🙌

では、次に地域の盛り上げをどうしていくのか。これについては生計と被るところがありますが、1つ『経木』の生産を目標にしたいと考えています。現段階ではまだ大きな進展がない状況ですが、可能性の1つとしてやりたいと考えています。地域産材の新しい活用法としては時代に沿っており、何より私自身が面白いものだと考えているので、本当に出来るならやりたいです。

そこが叶えば経木を軸に、新しい活用法や提案が出来ますし、絶対数としては少ないでしょうが物珍しさに人もやって来るんじゃないかと思います。勿論経木だけではパンチが弱いので、他の商品やアクティビティとクロスマーケティングをさせながら、嶺北地域全体を盛り上げられ人を呼べるような事にまで発展させていきたいです。

そこで今勉強している『森林インストラクター』という資格も要になると考えています。

何の資格もなくとも企画・提案は出来ますが(それは前職で散々やってきたので)、そこに森林インストラクターという箔が付けば説得力を上げられるパーツになるので、是非ともしっかり資格の取得を目指して勉強を進めていきます。

あとがき

とまぁこんな感じで振り返りと3年目の過ごし方を書いてみました。

1年目が終わった時には『協力隊が終わったらどうなるんだろう・・・』という漠然とした不安があったのは正直なところです、そして今でも不安がない訳ではないです。

ただ、不安の『質』は変わりました。

1年目終了後のそれは、もう単純に生活できるのかどうなのか、そこに不安が集約されていました。林業を知るにつれて危険な仕事であったり、収入も安定しない、自伐林家としてやっていくのなら施業地の確保はどうしたら良いのか、そういった不安でした。

ただ2年目の不安は違います。1年目不安にしていた生活の不安に関しては、ほぼ解消しているからです。生計に関しては現在のアルバイト先でほぼどうにかなるだろうという見通しが立っています。

では何が不安なのか。例えば森林インストラクターに合格出来るかどうかとか、経木の製造を本当にやる事が出来るのかとか、個人事業主として起業する為の手続きや準備を進めていく必要もあります。協力隊の合間にそういった事を挟んで過ごしていく必要があり、この1年を極力無駄に過ごす事が無いようにしていかなければならず、年間のスケジュール組みを上手くハンドリング出来るのか、そこの不安です。

兎にも角にも3年目が始まりました。何よりも先ずは体に気をつけて、目標に向かって1つ1つ進めていきます。

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