試合後の挨拶で高橋が青木のチャントを歌いたいと言った時にウルっと来た人は多いはず
振り返り
リーグ33節、ザスパ群馬はホームで奈良クラブと対戦しましたが、勝 ち ま し た!
勝った!勝ったよ!!ザスパが!!!群馬が!!!!勝ったよ!!!!!
2-0で完勝です!
この試合、前節福島戦からスタメンを大分弄ってきました。
山内、瀬畠、藤村は最近も先発で出る事があったのでそこまで珍しくはないですが、GKはジェヒが17節以来のスタメン、船橋が26節以来のスタメン、そして加々美も17節以来のスタメンで、小竹が遂に今季初スタメンとなりました。
システムについてはXでは4-4-2というコメントがありましたけど、DAZN越しだと3-4-2-1に見えたんですが、4-4-2だったんですかね。ただ、個人的には加々美のベストポジションはトップ下だと思っており、今日の加々美の動きを見ていると3-4-2-1の方が腑に落ちるところがありますが、まぁよくわからないのでこれ以上は言及しません。
得点シーンは24分と44分。
24分の先制シーンは自陣でボールをカットした山内がシンプルに相手DFの裏側に蹴りこんだボールに河田が反応し(むしろ河田が得意なボールを山内が蹴ったとも言える)、GKとの一対一を冷静にニア上にぶち込みました。
44分はハーフウェイラインの自陣側から高橋が小竹にグラウンダーのパスを出し、小竹がそれをドリブルで相手PA内まで持ち込みマイナスのゴロパスを出すと、その先にはここまで駆け上がってきていた高橋がおり、右足で浮かせたボールは相手GKの伸ばした手の上を山なりに越えてゴールに収まりました。
この2得点で群馬は奈良に勝利しました!
さて感想。
この試合も前節から引き続き選手の気持ちを感じました。前節は良かったのに次の試合になったら『あれ?』と思う事の多かった今季の群馬ですが、前節と今節の2試合連続で気持ちが乗っていましたので、不思議と今日は行けるんじゃないか感はありましたね。
その中でも目立っていたのは久々スタメン起用になった加々美とジェヒ。加々美は開始早々から前プレをサボらずにかけ続け、攻撃面でも幾つか好機を作っていました。ジェヒは何本かあった危ない枠内シュートに対してしっかり準備してゴールを守っていたと同時に、キックの面でも成長していましたね。無理に繋ごうとせずに危ないところはシンプルに逃げる、好機があればロングも使うといったところで、判断も以前より良くなっていたように感じます。
後は両翼の小竹と船橋。初スタメンの小竹はその優れたフィジカルを活かして奈良の右サイドを幾度となく攻略していました。船橋に関しては青木と同じくらいに気持ちのこもったプレーを見せてくれるので好きなタイプですが、この日も気迫のこもったプレーと豊富な運動量で攻撃に守備にと動きまくっていましたね。船橋は選択するプレーもシンプルですし、判断も早いので安心感があります。ただ、73分に田中が入った後、河田の位置に田中が入るのかと思って観ていたら、そこに船橋が入って、WBに田中が入っていたのが不思議というか理解が追いつかなかったです(笑)。とは言え、群馬の両翼はフィジカルタイプのこの二人が良いかもしれません。
そして言ってしまえばここまで出番の少なかった選手が結果を出した、そんな試合でした。
全体の話をすると、この試合は群馬のボール支配率は37%で奈良が63%と相手にボールを持たせる内容でしたが、結果としては群馬が勝利しました。これに関しては『それ見た事か!』といった意見は多いですし、私もそこはまぁ思います😅ただ、だからといってそれがすべてとも思いません。
他に追記すべき事と言えば、この日のコラボ相手『前橋ウィッチーズ』の力もあるのかもしれません。私は今回のコラボまで存在を知らなかったのですが、wikiによると『群馬県前橋市を舞台に、魔女になりたい5人の少女が様々な悩みと向き合いながら成長していくという内容』のアニメだそうです。そして特徴としては『主人公らの魔法は「歌うこと」を通して発動する。その「歌」によって魔法空間に誘われた者は願いをかなえることができる(引用:wikipedia)』との事なので、正田スタジアムに訪れた多くのザスパサポの願いを叶えてくれたのかもしれませんね、感謝です。
この1勝で残留争いをしている20位沼津には勝点7差をつけましたが、19位讃岐が勝った為に讃岐とは勝点差なしという状況です。なかなか思った通りにいかないのが人生であり、footballというもの。サポーターとしては応援あるのみです。
次節に向けて
さて、34節はアウェイでツエーゲン金沢(以下:金沢)と対戦します。そしてこの試合から3試合アウェイが続きます。
前節の勝利を駆って今季初の連勝を目論む群馬ですが、その相手は奈良に引き続き強敵と言う他ない金沢です。金沢は前節アウェイで福島ユナイテッドに勝利し、目下6連勝と非常に勢いがあります。そして前節終了後遂に昇格PO圏内の6位に浮上し、意気軒昂な様子が見て取れます。
群馬との対戦成績としては通算成績で2勝6分7敗と相性は悪く、金沢ホームに限っては2分5敗とぐうの音も出ない位に圧倒されています。ただ、前回アウェイ対戦となった2023年までは石川西部緑地公園の陸スタでしたが、その後金沢には専スタが完成して現在はそこを利用しているので、もしかしたらそこで群馬にとっては運が好転している可能性が有ります。
スタッツに関しては…正直これも金沢に分が大分あります。
この中で群馬の付け入る隙として考えられるのは、奈良戦で戦術や選手を今までと少し変更した事で、金沢が本来予定していた群馬戦での戦術にブレを生じさせる可能性がある事ではないでしょうか。もしそこに迷いが生じたならば群馬としては見込みがありますが…。
残留争いの上で、34節の金沢戦、35節宮崎戦と昇格争いをしているクラブとの対戦は今の群馬にとって厳しいものでありますが、だからこそ勝てれば色々な意味で得るものの多いものにもなると考えます。
Vamos Gunma! Acepto el desafio!
その他
J3ではまだ何も決まっていませんが、この週末でJ1とJ2でそれぞれ降格クラブが決まりました。
J1では湘南ベルマーレとアルビレックス新潟がJ2へ、J2では愛媛FCがJ3に降格です。
こういった情報が出てくるとシーズン終盤というものを改めて実感します。
そしてJFLの方でもJ3への条件付き入会が10月28日付で3クラブ承認されました。そのクラブは
・ラインメール青森(JFL3位)
・レイラック滋賀(JFL1位)
・ヴェルスパ大分(JFL6位)
です。
特にレイラック滋賀に関しては勝ち点も考えると、来季のJ3入会は指呼の間に捉えたものですから、J3最下位はJリーグ退会が完全にちらつく事となります。

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