明治安田J3リーグ 第34節 ツエーゲン金沢 vs ザスパ群馬

遂に今季初の連勝!初の逆転勝利!雨天に響く『やね』コール!

振り返り

リーグも佳境に入った33節、残留する為には勝点が必要な群馬は昇格PO争いをしている奈良に2-0と快勝しました。しかし讃岐も勝利したため19位との勝ち点差は0でした。であれば34節も勝って縋る讃岐を突き放す必要があったこの試合は、こちらも昇格PO争いをしており目下6連勝中のツエーゲン金沢(以下:金沢)とのアウェイ戦でした。

そして結果ですが、3-1と逆転勝利を掴みました!おっし!!!

スタメンは前節から河田と小柳の2名変わって、代わりに西村と野瀬が入りました。小柳は累積、河田は怪我…なんでしょうか?そしてベンチには秋元が遂に入りました!個人的に期待している選手ですが、怪我で大分出遅れましたね。ただ、シーズン中の復帰が間に合って良かったです。

最初の得点シーンは16分。CKから最後に松本選手に押し込まれて金沢に先制を許します。

次に前半ATにセットプレーから最終的に西村が押し込んで群馬が同点に追いつきます。

そして74分、小竹のクロスに田中が合わせて遂に逆転に成功。

後半ATにはCKからの流れで最後に瀬畠が触って追加点!

見事に今季初の連勝と、こちらも今季初の逆転勝利で金沢に快勝しました!

そして讃岐が負けたので19位讃岐との勝点が3ついて、ほんの少しだけ安心出来る状況になりました。なお、17位AC長野パルセイロとは勝点1差です。

さて、感想。

この試合に関しては37分と57分に2回あった雷中断が試合に影響したのではないでしょうか。金沢が決して切れていた訳でもないですが、集中度の高さで言えば群馬の方が中断期間があっても気持ちを切らさずに試合に挑めていた印象です。受けに回らずに自分達から仕掛ける、矢印が前に向いている印象を前節に続いて受けました。

失点に関しては個人的にはちょっと不幸だったなぁと思いますが、ここで挫けなかったのが良かったです。

同点ゴールの場面は先ず起点となったFKの船橋のサイドチェンジが見事で、そこにしっかり走りこんでいた高橋の理解度の高さ、そしてしっかり詰めていた西村が素晴らしかったです。40分の決定機を外した時はどうしたものかと思いましたが、いい意味での切り替えが今の群馬には出来ている様に感じます。

74分の逆転ゴールはこれも起点となった高橋の縦パスが完璧でした。あのパスで金沢の右サイドを一気にぶち抜いて、それを受けた山口のフリックも完璧で、その先に走りこんでいた小竹の動きとクロスの精度、そしてクロスがくると信じて走ってきた田中の決定力。この得点の流れも完璧でしたね、理想の崩し方でロングカウンターのお手本の様な動きでした。

後半ATについては運が良かったとも言えますが、瀬畠にゴールという目に見える結果が出て嬉しいです。

全体としては本当に奈良戦の良かった流れをそのまま引き継いで挑めていた印象です。けっこうな雨量でピッチの状態も決して良くなく選手が滑る場面が何度もありましたが、そのピッチ故に足元で繋ぐ事に拘りを持たずにプレーしたのも奏功したかもしれません。

そして完全個人的意見としては加々美がこの試合も効いていました。単独で切り込んでもよし、船橋との連携もよし、ファーストディフェンスとしての働きも良しで、得意のトップ下のポジションで正に『躍動』という言葉がぴったりの活躍をしています。

そしてベンチ入りしたものの出番がなかった秋元ですが、試合展開があるのでこればっかりはしょうがないですね。きっと次の試合以降で出番がある事を期待して待ちましょう。

次節に向けて

さて、群馬の次節はアウェイでテゲバジャーロ宮崎(以下:宮崎)と対戦します。

宮崎の前節はホームで奈良クラブと対戦し2-2の引分けでした。この結果勝点は58になりましたが、順位は変わらずの5位となっています。

群馬と宮崎の前回対戦は8節で、その時は0-0の引分けで終わりました。通算成績でみてもこの時が初の顔合わせとなったので1分という成績です。

さて、そんな宮崎の特徴としては、J3で現在得点ランキングTOPの橋本啓吾選手がいます。そんな橋本選手の得点数は22点!2位の選手が12点なので、独走状態といっても過言じゃないでしょう。そして橋本選手は奈良戦でも1得点を決めており、これでなんと5試合連続得点中(8得点)!上背のあり体格も良いのでボックス内での決定的な仕事以外にもポストプレーで攻撃の起点にもなっていたりと、全くもって危険な選手です。

(11/5追記:11/5の松本vs宮崎戦で橋本選手がイエローカードを貰い、累積で群馬戦に出られなくなりました。橋本選手はこの試合でも1得点を決めており、これで6試合連続得点とノリにノッているので欠場するのが残念です。いや、本当に残念です😔まぁ累積で出場できないのはしょうがないですもんね。)

クラブスタイルの特徴としては、攻撃回数やチャンス構築率は決して高くない(何なら群馬とほぼ同じか、やや下)ですが、得点数及びシュート成功率はリーグトップレベルの水準なので、決めるべきところはしっかり決めきるというゴールへの意識は高いのかなぁといったところが個人的な印象です。

そんな宮崎に群馬はどう立ち向かうのかですが、1にも2にも橋本選手のケアをしっかりする事。彼を自由にプレーさせない事がピンチを防ぐ事になります。あとは宮崎の左サイド奥村選手&下川選手のところをしっかり守って橋本選手のへのボールの供給をそもそもさせないのが大事でしょう。奥村選手は現在アシストランキングTOPの12アシストと、橋本選手とホットラインを築いています。ここの守備が疎かになると一気に大量失点の恐れがあるので、群馬の右サイドの攻防が試合の趨勢を決めるポイントになりそうです。

因みに奥村選手は21年~23年と群馬に所属していたので古巣との対戦になります。8節の時はチーム状態もありあまりインパクトを与えられませんでしたが、今はその時とは変わった状況ですから、恩返しには注意しないといけませんね。

まぁでも今の群馬なら下手に受けに回るよりも、真っ向勝負でぶつかった方が良いでしょう。この連勝で選手も自信を付けたはず。奈良、金沢と昇格POを争うクラブ相手に快勝したこの試合は紛れもなく今シーズン取り組んできたものの成果だと思います。そして降格圏の19位から勝点3離れた今、自信と(多少の)余裕を持って宮崎に挑めば間違いなく勝ち負けできる試合が出来るはずです。また、宮崎はミッドウィークにアウェイ松本戦を控えているので、コンディション的には群馬が有利と言えるでしょう。

今季の悔しさ、そして来季へと弾みをつける為にも3試合連続で上位喰いをしてやりましょう👺

Vamos Gunma! Acepto el desafio!

その他

JFLへ目をやると、レイラック滋賀が引分け、HondaFCが勝ち、ラインメール青森も勝ったところで、順位が1位Honda(勝点54)、2位レイラック滋賀(勝点54)、3位ラインメール青森(勝点47)というものになりました。

ここから先のカギを握るのがブリオベッカ浦安・市川でしょう。29節にレイラック滋賀、最終節にHondaとの試合を残しています。

JFLの順位も引き続き要チェックです。

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