明治安田J3リーグ 第37節 ザスパ群馬vs松本山雅FC

これで5連勝!ホームに響く勝利の草津節♨️

振り返り

リーグ37節、ザスパ群馬はホームに松本山雅FC(以下:松本)を迎えました。この試合はザスパ群馬にとってはホーム最終戦になります。最短でのJ2復帰を掲げて挑んだ今シーズン、残念ながらその目標は未達となりましたが、ここに来て怒涛の4連勝と調子を上げてきています。であれば、ここでクラブ記録の5連勝を達成する事でホームの観客に留飲を下げてもらう事が出来る事でありました。

スタメンは山内がメンバー外になり、その位置に安達が入りました。そしてベンチには6月の讃岐戦以来となる米原が入りました。お帰り、キャプテン!

6-2で勝利しました!

得点としては6分に小竹選手が、その10分後の16分に西村が立て続けに得点して群馬が試合を握ったかに思われましたが、20分と36分に松本に得点を奪われ前半のうちに同点に追いつかれてHTを迎えます。しかし今の群馬はしぶといです、55分に小竹選手がこの日2点目を決めて勝ち越すと、70分に西村もこの日2得点目となる得点を決めて突き放し、89分には高橋が、ATにはファルザン選手が得点を追加するという内容でした。

さて、振り返り。

ホーム最終戦となったこの試合、松本からも1,000人を超える応援団が駆けつけたみたいですが、それを含めて7,100人を超える観客が集まりました。人数的には24節の栃木SC戦に次ぐ人の入りで、それだけ集まったホームサポーターに6得点というゴールラッシュで応えた群馬の選手達は非常に素晴らしい!最高です!

85分には暫く怪我で離脱していた米原が船橋との交代で出場しアシストも記録しました。

この試合内容に関してはもうこれで良いんじゃないかと個人的には思っています。勝って終われた、もうそれだけで十分です。

強いて感想を言うなれば、最近の群馬の攻撃のパターンがかつてASローマで話題になっていた0トップシステムなんじゃないかぁって感じる位です。トッティが1トップをやっていたアレです。

あのシステムは純粋なストライカーではないトッティが1トップに入る事で、逆に様々な攻撃パターンを引き出していましたが、今の群馬も本職は中盤の西村が1トップに入り、前線を自由に動きながら時には中盤の位置までボールを貰いに動き両翼の小竹や船橋を走らせたり、2列目の藤村と加々美だけではなく3列目の瀬畠や山内の飛び出しを引き出したりしていますよね。これは西村自身の体格が良くボールキープが出来て起点となり配球が出来る力が有るという事ですが、これに加えて大事な事(まぁ他の要素を活かす力という解釈で)としてストライカーでは無くとも自身に得点力がある事です。

得点力に関しては9得点でクラブ最多得点を取っており、2試合連続のドッピエッタなので今更言う事は無いでしょう。けどこれも得点を取れ始めたのは最近の話で、1トップに入った34節金沢戦以降で5得点なんですよね。つまり、まだ対戦相手が西村の得点力をそこまで警戒していない(対応出来ていない)のと、西村の決定力があってこその成績だと思います。

最終節の高知はどういったシステムを引いてくるか分かりませんが、もし西村を警戒してくるようだと、その時こそこのシステムの本領なのかと見ていますが、如何でしょう。

次節に向けて

さて、次節はいよいよ今シーズン最終節になります。最終節の相手は高知ユナイテッドSC(以下:高知)になります。高知は今シーズンが始めてのJリーグへの挑戦でしたが、既に残留を決めております、おめでとうございます🎈個人的な話にはなりますが、高知在住の身として一番近いアウェイが残ってくれた事は色々な意味で本当に有難い話なので良かったです。

さて、そんな高知の現在の順位は17位で勝点は38です。ここで勝利し勝点3を得れば最高で15位まで上がれる可能性が有ります。いわんや次節は高知にとってもホーム最終戦であると同時にリーグの最終戦でもあります。そして高知は既に複数名の今季での契約満了を発表しております。また、パワハラ問題といったフィールドは別の問題で騒がれた時期もありました。

楽しくも色々と苦労のあった初めてのJリーグ、サポーターの為、去り行く仲間の為、そしてクラブの為、スポンサーや地域の為、勝ってエンディングを迎えたいという渇望は当然の如くあるでしょう。37節も昇格争いをしているFC大阪に対して、泥臭くも決して引けを取らない堂々とした戦いをしていました。

群馬は現在5連勝中でクラブに勢いがありますが、松本戦で浮ついたところを突かれて失点した様に、決して盤石な強さを持っている訳ではありません。この試合でも群馬がそういった隙を見せれば高知は間違いなく突いてくるでしょう。

そうであれば群馬はどうすれば良いのか。なに、特別な事は必要ないです。これまでの様に隙を見せず堂々と高知に対峙すれば良いだけです。そして来年のJ3はザスパ群馬が引っ張るという意地を見せつけましょう。

そして群馬サポーターも元J2クラブのゴール裏の迫力を、ぜひ高知に見せつけて下ましょう!そして試合外では高知を楽しんでアピールして、高知がJリーグに入会して良かったという雰囲気を高知県中に広められる様に出しましょう!というか広めて下さい😭

もちろんこの試合は我が家も観戦します。今年の締めくくり、勝って気分良く終えましょう!

因みに日中の高知は暖かいですが、日が沈むと意外と冷えるので暖かい上着は1枚用意した方が良いかもしれません。

Vamos Gunma. ¡Acepto el desafio!

その他

1つはJ2昇格争いの話。

J3もなかなか混戦で残すところは1試合にもかかわらず、まだ優勝も自動昇格の1枠も(1つは栃木シティが確定)、昇格POの1枠も確定しておりません。特に昇格PO圏の6位争いに関しては勝点56でツエーゲン金沢(6位)とギラヴァンツ北九州(7位)と奈良クラブ(8位)並んでおり、金沢と北九州に関しては得失点差でも同じと殆ど差がない状態(奈良は得失点差で1つ差)で、きっと最終節の試合中に順位がコロコロと変わる状態にあります。更に言えば9位の栃木SCは勝点差マイナス1の55なので、ここも勝てばまだ逆転で6位に入る可能性が有ります。その可能性で言えば、10位の福島ユナイテッドも勝点53なので、上位が総ゴケし且つ大量得点で勝利すれば大逆転での6位滑り込みが有り得るといった状況で、まぁ当該サポーターはこの一週間気が気じゃないでしょうし、試合中はドキドキしてたまらないでしょうね。いや、正直羨ましいですけど😗そのドキドキ感味わいたかったなー😭

何よりもあの昇格POの煽り動画に出たかった!ザスパ群馬がどんな風に煽られるのかが見たかった😭理想は自動昇格なんですけどね(笑)。このジレンマはどうしたら良いのか、いつも思います。

1つはJ1昇格争いの話。

J2昇格争いでも十分混戦なのですが、今年のJ1昇格争いはもっと混戦…いや、混沌としています(笑)。なんせ、J3同様に自動昇格が決まっていないのですが、それが1枠だけじゃなくて2枠も確定していないという恐ろしい状況!場合によっては4位の徳島ヴォルティス(以下:徳島)が逆転で2位に滑り込む可能性を残しているのです。しかもその徳島ヴォルティスの最終節の相手は首位のV・ファーレン長崎(以下:長崎)!その勝点差は実にたったの4。なので徳島が勝っても長崎の上に立つ事はないですが、他会場次第では2位に滑り込めるはずなので徳島の意気は非常に軒昂でしょう、しかもホーム最終戦なのですから。ただ、その長崎も37節ではホームで当時首位だった水戸ホーリーホック(以下:水戸)と対戦し、それを下して首位に立ったという経緯なので、まぁチームの状態はいいでしょう。

そして前節長崎に負けた水戸ですが、最終節はホームで大分トリニータと対戦します。長崎戦に限らずですが、最近の試合は優勝争いのプレッシャーからなのか以前の様に矢印が前に向いていない様に感じられますが、そこが気がかりです。長崎戦でGKが退場してしまったのも気がかりです。ただ、とは言えJ1への昇格(勿論J2優勝も)を自分達で決められる位置にいるのも確かなんですから、自信をもってホームの観衆の前で勝ってほしいです。J2の長老である水戸ちゃんさんが昇格する姿、見てみたいです。

次に3位のジェフユナイテッド千葉(以下:千葉)。首位の長崎とは勝点差が3。つまり長崎と水戸が負て千葉が勝った場合、得失点差次第では2位どころか優勝を狙える位置にいます。長崎と水戸がそれぞれ得失点差が19で、千葉が17なので強ち有り得ない話ではないんですよね。そんな千葉が対峙するのがFC今治(以下:今治)です。今治はJ2昇格初年度ながら現在は10位、なんなら終盤まで昇格PO圏争いをしていたので、これは大したものとしか言えないです。お見事。なので千葉としては決して油断ならない相手ですが、とは言え自動昇格ひいては優勝を狙うとしたら勝つしかない状況ですので、そこの駆け引き・心理戦は第三者目線で言えば観ていて物凄く面白いと思います。

しかも自動昇格に係る4クラブのうち、長崎以外の3クラブが最終節をホームで戦うという状況!ホームを力に出来るクラブは一体どこなのか、試合が終わるその瞬間まで一切目が離せません。

そしてこれまでが自動昇格の話。勿論昇格POも決まっていません。

前節徳島との3位と5位の直接対決に敗れて5位に後退したRB大宮アルディージャ(以下:大宮)。最終節はアウェイでレノファ山口(以下:山口)と対戦します。その山口は現在19位ですが、実はまだ降格が決まった訳ではありません。これが今年のJ2が過去最大の混沌と言われる所以です。残すは最終節にも拘らず、昇格クラブどころか降格クラブもまだ1クラブしか決まっていないんです😭やべーよ、マジやべーよ。勝ってホームで昇格POを開催する権利を得たい大宮、ホームで勝ってJ2残留に望みを繋げたい山口。これはただの上位と下位の対戦ではなく、間違いなく優勝争いに匹敵するヒリついた一戦となるでしょう。

次は6位ベガルタ仙台(以下:仙台)。仙台は前節アウェイでブラウブリッツ秋田(以下:秋田)と対戦し引き分けました。最終節はいわきFCとホームで対戦します、東北2連戦ですね。いわきも終盤まで昇格PO圏争いをしていたクラブなだけに、間違いなく強いクラブです。仙台はホームの声援を如何に味方につけられるか、そこ次第でしょう。ユアスタには先のサガン鳥栖(以下:鳥栖)戦の様な、時にアウェイクラブにとって地獄となり得る、そして仙台にとっては神の加護と言っても過言ではない力が宿っています。ここも白熱した試合になるでしょう。

そして最後は7位ジュビロ磐田(以下:磐田)。勝点は現在61。4位の徳島が勝点64なので、数字上では4位につけられる可能性があります(ただ、得失点差が徳島21に対し、磐田は7なのでなかなか難しいですが)。磐田の相手は鳥栖になりますが、その鳥栖は昇格の望みが絶たれたとはいえ現在8位と磐田と1つしか変わらない順位につけています、しかも会場は鳥栖のホーム。磐田も鳥栖も昨年降格したクラブ同士ですが、まさかこの最終節で方や昇格に手がかかった状態、方や前節で昇格の望みが絶たれた状態での対戦になるとは、日程君恐ろしすぎます。

以上が昇格PO圏争いの状況です。

最後に残留争い。ここも先の大宮戦で出た様にまだ1枠しか確定していません。

19位の山口は先の大宮戦で出ましたので割愛します。

18位はカターレ富山(以下:富山)。勝点は34で、残留を争う17位ロアッソ熊本(以下:熊本)とは勝点2差になります。前節はアウェイのヴァンフォーレ甲府(以下:甲府)戦で終了間際の劇的な勝ち越しゴールで勝利を飾り、なんと瀬戸際も瀬戸際のところから2連勝で最終節まで望みを繋ぎました。最終節の相手は秋田ですが、富山も最終節はホーム開催なんですよね。ホントね、日程君は一体どうやってこんな組み合わせを…。

そして17位熊本。引き分けでも残留の可能性はありますが、得失点差を考えると勝ちたい。そんな熊本の相手は甲府です。甲府自体は残留が決まっていますが、前節富山戦での劇的敗戦を考えるとリバウンドメンタリティというところが問われます。そしてそれはもちろん熊本にも言えます。そして熊本も最終節はホームという…。こんな劇的な状況で最終節を迎えると誰が思っていたでしょう。

そんな感じで29日は見所しかないカードばかりです。

現地に行くサポーターはともかく、そうでない組はTVとPCを4分割した8画面、それにスマホの2画面の10画面で観戦したりするんですかね。でも、J2とJ3が被る15時台は10画面でも全然足りないですよね。マジヤバい。

各カテゴリ、各試合、最終節にいったいどんなドラマが生まれるのか。本当に神のみぞ知るとしか言えません。

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