(株)やわとわへ視察に行ってきました

協力隊活動

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岐阜県飛騨市で2日間に渡る研修を受講した後、今度は長野県に移動して企業の視察に伺いました。

今回我々の視察を受け入れて下さったのは長野県伊那市にある株式会社やまとわさんです。

https://yamatowa.co.jp>

視察のきっかけとしては、私が経木というものに興味があり、何処かで現場見学をさせてくれる企業が無いか探していたところにやまとわさんを見つけたところで、今回の研修も有るので併せていけないかと思い立ち、アポを取ったところが始まりです。

幾つかのやり取りを経て、出発前に全ての準備が整い、いざ当日です。

前日オフィスの脇を通った時には建物を見付けられなかったのが心配でしたが、今回はしっかり辿り着く事が出来ました🤣

オフィスに着いて外に人がいたので確認するとここで間違いなかったので、待っていて下さいと言われたのでオフィス内で待機させてもらいます。

暫くするとメールのやり取りを行った吉田さんが現れたので簡単に挨拶と名刺交換を済ませると、早速施設内の案内をして貰います。

工房の内部。

やまとわさんでは経木以外にも様々な木工品を製作しているので、機械も色々とありました。

木工品製造棟?を出ると、端材がありました。何の端材なのかと訊くと、経木の製造過程で出た端材との事でした。そしてその端材は何に使うのかというと、先の機械が沢山あった棟にボイラーがあったのですが、それの動力に使うという話でした。

籠に集められた端材。これがボイラーの動力になる様です。

その先では2名の男性が丸太の材を切断していました。それが経木の製造過程の一つとの話です。

製材の様子

すると、1人の男性が近付いてきました。その方がやまとわのCEOである中村様です。

以降は中村さんが建物内を案内して下さいました。外に在った材の切断加工場を後にすると、次は建物内に入り、実際に経木を作る機械のある部屋になります。

経木の機械と初対面!けっこう大きい

今ではこの機械は何処も製造していなく、全て50~60年前位に製造されたものを治し直し使っているそうです。それだけ昔の機械で製造もしていないものですから、何か部品が壊れたり故障した場合は自分達で直しているそうです。それはどうするかというと、壊れたパーツや問題ないパーツを見ながら自分達で設計図を引いて、近所の鉄工所に持って行って作ってもらうとお話をされていました。

この日は月曜日という事も有り、ローテーション的に切削加工の工程は行わない日という事で実際に機械が動いている現場は見れませんでしたが、

その次は乾燥過程の場所を2つ。

1回目の乾燥は、遠心分離機みたいなものに経木の束をセットして回して乾燥させるそうです。これに関しては乾燥というよりも、ある種脱水みたいな感じなのかもしれません。

1回目の乾燥工程で使う機械。1回辺り数十分回すらしい。

2回目の乾燥は室内干しです。イメージとしては洗濯物を干す様な感じです。ただ干すだけではなく、換気扇や扇風機といった物を使用し、通気性を良くして乾かすようです。

2回目の乾燥工程の様子。こっちは1日以上干すそう

そうやって乾燥した経木は、最終工程の加工と仕分けに入ります。乾燥した経木はそのままでも使えますが、そのサイズ以外の用途の方が多いので、必要に合わせたサイズに切断します。そして用途別や納品先別に仕分けを行っていました。

以上が経木製造過程の一連の流れです。

場所を変えて、続いてはやまとわさんの取組について、引き続き中村さんから説明を受けます。

やまとわさんは全部で4つの事業を行っています。

1.農と森事業部

2.木工事業部

3.暮らし事業部

4.森事業部

これらについては会社のHPでも説明が有りますので、私から何かという事はありません😅ただ、いずれにしても中村氏がワクワクする様なものを事業化しているといった雰囲気でお話をされていました。

この中でも特に興味深かったのが、(確か)森事業部でされている『伊那谷ForestCollege』です。

このイベントは森と人を繋ぐ「道」を作る為に生まれたもので、2020年から開催されているものです。2020年といえばCOVID-19が世界を覆っていた頃ですが、そんなタイミングで開催だなんて大変だったろうなと思ったんですが、中村さんはかえってそれが良かったとお話しされていました。

20年と21年はCOVID-19の為にオンライン開催だった様ですが、かえってそれが良かったようで20年は300名弱、21年はなんと500名弱の参加申し込みがあったそうです。確かにその頃は人との繋がりや自然というものが改めて見直されていた頃で(キャンプがブームになったのも21年や22年とかの頃ですよね)、世の中がそれを求めていたんですよね。

22年からは現地開催になった様ですが、いずれも100名以上の申し込みがあった様で、非常に盛況な印象を受けました。そしてそのイベントをきっかけに伊那へ移住する方が増えて、更にその移住者同士で結婚して子供が出来たりしてと、いいサイクルが生まれ始めていると仰られていました。

最後に買い物をしてやまとわさんを後にしました。

あとがき

以上がやまとわさんの視察内容になります。

経木の削り出し工程というところは見る事が出来なかったですが、製材工程を見学できたのは良かったです。経木用の製材はどの様に行っているのか、気を付けるべきポイントはどういったところなのかといったところを実際に見て学ぶという事が出来たのは非常に大きな収穫でした。

また取り組みのところについても、非常に学びになりました。自分達がいる土佐町でも似たようなイベントはやっていますが、やまとわさんの取り組みは規模をさらに大きくして、より広く地域を巻き込んだ感じになっていて、参加者は勿論、主催者側も楽しんでやっている雰囲気が伝わってきました。

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