梼原町へ視察研修へ行ってきました

協力隊活動
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Prefacio

表題にある通り7月中旬に高知県の梼原町へ視察へ行ってきました。

今回の視察の目的は梼原町の地域おこし協力隊が行っている活動を実際に見て回る事でした。

梼原町の協力隊は持続可能で豊かな森林づくりを目指すべく『KIRecub』というLLPを立ち上げて、造林業を行う傍ら、町に所縁のある環境先進企業と協働で森づくりを行うといった『林業×企業』、地元の子供たちと協力しながら苗木園を運営するといった『林業×教育』の様な感じで、活動は従来の林業だけにとどまらず、『林業×○○』で色々と新しい試みをされているので、実際にその様子を見てみたく、私から先方に相談してた事が今回の視察の経緯でした。

梼原町には予定より30分程度早く着いてしまったので、折角なら少し観光もという事で近くにある『雲の上の図書館』を見てきました。

雲の上の図書館

この図書館は世界的な建築家である隈研吾氏が設計されたもので、地元産の木材を外装だけでなく内装にもふんだんに使用し、いい意味で従来の図書館とは一線を画す面白く温かみのある建築物となっています。

個人的には外装の屋根の部分が平らではなく三角の様になっている事が気になっていて、これは高知県でも特に雪の降る梼原の地域特性を考えてこの設計にしたんでしょうかね。図書館に限らず、一般的な公共施設は平面で設計される事が多い気がするので、この点は面白いなーと感じました。

視察内容について

そうやって観光をしていたら待ち合わせ時間近くになったのでKIrecubさんの事務所が有る地域活力センターの方へ向かうと、下村氏と長谷川氏が出迎えて下さいました。

こっちの方は初めましての人もいるので、いったん事務所に入りスライドを使いながらKIrecubさんの活動紹介をしていただいました。

その後は早速現場紹介という事で、最初に向かったのは事務所からほど近い場所にある『きりかぶ苗木園』です。

苗木園看板(これもKIrecaubの皆さんの手作りだそうです)

ここでは見せる育苗に取り組まれていてそれはどういった事かというと、例えば地元のこども園に通う子どもたちと協力して、子どもに拾ってもらったどんぐりを苗床へ植えてもらって、それを育てて鉢上げし、ゆくゆくはそれを実際に植付するという事との話でした。(注:この取り組みは昨年からの開始なので、まだ植付までは行えていないです)

苗木園内部の様子

そしてこれからが見せるの意味になるのですが、この苗木園の場所がゆすはら座という昭和23年(1948年)建造の木造芝居小屋(高知県内では唯一!)の隣にあり、子ども園や地元の方の散歩コースにもなっているそうで、凄く目につきやすい場所にあるそうです。そしてその場所にあるメリットは、苗の成長を見に来る子どもたちがいると、その様子を見てお年寄りの方々も寄ってきて、そこで世代間のコミュニケーションが自然と取られるといった事だとも話されていました。

その後は三嶋の森に伺いました。そこは川沿いにある森で、川の反対側には高校の寮や住宅が並んでいるといった景観なのですが、その森の影響で反対側の住宅街に陽が差し難いといった問題があったそうなのですが、その問題解決の為に協力隊のメンバーで伐採したそうです。今はまだ伐採されたままの状態でしたが、おいおい植林していくともお話しされました。

三嶋の森の様子

そして午前中最後に訪れた場所は企業連携の森(AOYAMAの森)です。

何故その場所がAOYAMAの森と言われている所以ですが、これはそのままに東証プライム上場の青山商事と連携して運営しているからです。

AOYAMAの森看板

この場では青山商事と協業するきっかけについてや、現場の造林・育林状況についての話、この場所を活用し今まで取り組んできた事やこれからの取り組みについて等、色々と為になる話をして頂きました。

そしてお昼の時間ですが、お昼ご飯はAOYAMAの森から近い場所に在る『雲の上のカフェ』さんで頂きました

可愛いreserve cardも用意していただきました

梼原町には何度か来ていますが、雲の上のカフェには初めて訪れました。

そして私が頼んだのはホットドッグとサラダのセットです。

お昼ご飯

非常に美味しい逸品でした。

さて、午後からは施設の見学が2つ続きますが、最初に訪れたのはアロマ蒸留施設です。

施設はお昼を食べたカフェからほど近い場所にある、学習施設の2階にありました。

ただ、今は販売用のアロマは別の場所で精製しているとの話で、現在のこの設備はイベントだったりと不定期での活用に留まっているそうです。

そして午後2つ目の施設、そして本日視察の最後となる場所ですが、そこはKIrecubさんの事務所になります(笑)。いや、正確には事務所にあるレーザーカッターになります。

KIRecubさんは色々な事業を行っていますが、木工品制作もその1つで、レーザーカッターを使った木工品を制作・販売しています。実際に私も今年の5月頃に梼原町で行われたイベントへ家族で出掛けた時に、購入しました。

そしてその場ではレーザーカッターを導入した経緯や、その設備を使っての取り組みや今後の計画なんかも色々お話ししていただき、今回の視察は終了しました。

Epirogo

KIRecub代表の下村氏とは林大で何度か講義が一緒だった事から話す間柄になり、会う度に自分達が取り組んでいる事について色々と話して下さる方で、その度に『ぜひとも今度見学させてください!』と言いながらなんだかんだで半年以上が経った今、こうやって実際に活動を視察させてもらえる機会を組む事が出来ました。

そしてKIRecubさんの取り組みについては、話を聞く中で以前から自分の中で思い描いていた事業にけっこう近いものを感じていた中、今回実際に色々見ながらゆっくり話をさせてもらって、改めてそうだという事を実感しました。

私も協力隊2年目となり、卒業後に向けて意識して動いていかなければならない中で、いいタイミングではなかったかなぁと思います。

KIRecubの下村氏に長谷川氏、本当に今回はありがとうございました。尚、KIRecubさんは現在LLPとして活動を行っていますが、今秋を目途に株式会社化するとの事です。おめでとうございます!

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