明治安田J3リーグ 第30節FC岐阜vsザスパ群馬

雨の中現地観戦に行かれたサポーターの皆さんには頭が下がります。

振り返り

リーグの30節、ザスパ群馬はアウェイでFC岐阜と対戦しました。

そして結果は1-2で負けです、逆転負けです。

スタメンは前節から1名変わり、CBに高橋が復帰しました。そしてこれまで高橋の代わりCBを務めていた菊地もいるので、WBの位置に菊地が入り田中がベンチ外というのが今節の群馬のスタメンです。

ベンチに目をやると、小柳が復帰し、玉城と河田も入りました。

得点の流れとしては21分に群馬が先制します。

自陣ゴール前から安達→大畑→瀬畠→高橋→西村とワンタッチで繋ぎ、西村が相手PA付近まで持ち込み中へゴロのクロスを転がすとそこに走りこんでいた青木がドンピシャで合わせるとそれがゴールになりました!青木は通算300試合出場のメモリアルマッチを、自身のゴールで祝う事が出来ました。

次に試合が動いたのは前半AT、岐阜がCKから同点ゴールを決めて追いつきます。

そして試合を決める点は81分に岐阜に生まれます。これはゴールを決めた文選手のシュートを褒めるほかないです。偏に機会があればシュートを狙うといった、岐阜の得点意識の高さが生んだ得点ではないでしょうか。

そしてこのまま試合は終了。群馬は前節の引き分けでこれまでの連敗を5で止めましたが、また敗戦となりました。これで7戦勝ちなしです、シーズン終盤でこれは泥沼といっても良いのかもしれませんね。

反対に岐阜はこれで6連勝、なんでもクラブ新記録だとか。おめでとうございます。

さて、ここからは個人の感想。

FC岐阜は現在目下5連勝中という事もあり、前プレや球際をけっこう激し目に来るのかと思っていたのですが、雨の影響も有るのか試合の入り自体は結構フワフワというか地に足のついていない感じがしてちょっと意外でした(まぁ結果的に群馬は負けたので何も言えませんが)。

前半の群馬が先制するまでの間は、お互いに攻撃の意識があるものの得点が生まれない中で、群馬が狙い通りの攻撃を出せて、先制に成功しました。このシーンは本当にシンプルにボールを繋ぐという事が共有で来ていて良かったです。相模原戦の良いところをそのまま引き継いだ感じでした。

しかしここからが今季の群馬の悪いところなのか。先制した後も決して守勢には回っていないですし攻撃で好機を作り出すも追加点は奪えず。そしてサッカーは90分攻め通しという事は基本的にないので、必ずどこかで守りに入らなければならない時間がありますが、その時間に失点してしまいます。集中力が続かないのか、我慢を続ける事が苦手なのか、どうしても守備の時間に守りの意識が疎かになる瞬間があり、しかもそれが決定的な瞬間に切れている事が多い様に見受けられます。

同点ゴールの場面も、ゾーンで守っているのなら自分のエリアに入ってくる選手への意識は切らしてはいけないのに、簡単に目の前へ侵入を許してゴールを決められています。

逆転の場面も、あのシュートを撃った文選手自体はお見事ですし、素晴らしいゴールだと私も思います。ただ、どうしてあの場面でゴール前のスペースをガラ空きにしていたのか。あれだと、『どうぞミドルシュートを撃って下さい』って言っているような守り方でした。プレスも掛けない、シュートコースを消す守り方も出来ていない、せめてどちらかを手を抜かずに出来ていれば防げた可能性はあるんじゃないかと思います。とは言え、あのシュートはお見事でしたが。

この試合におけるFC岐阜の攻撃は大まかに3パターンあり、群馬DFの裏を狙った縦パスと、オコ選手を狙ったロングボール、泉澤選手と文選手の連携で群馬の右サイドを崩す形でした。この中で試合を通して脅威だったのが最後のパターンです。

群馬のWB(今日の試合の場合は特に下川側)は重要な攻撃のピースなので攻め上がる事が多いのですが、そうなるとその裏の場所(WBの後ろであり、CBの右側)はスペースが空き易くなります。そこを岐阜のストロングポイントである泉澤選手と文選手が(そして時には他の選手も1人加わり)常時狙っている感じでした。結局そこの守備に群馬も意識を持ってかれるので、そうなると今度は群馬の左側が疎かになり、守備のバランスや選手の距離感が簡単に崩れちゃうんですよね。

ただ、その崩しが効果的に嵌るのも、結局のところ幾つかの攻撃のバリュエーションがあり、守備のポイントを絞らせないというところがあるので、今回の岐阜の攻撃パターンというところは群馬にとっても参考になる部分が多かったのではないでしょうか。

リスクを負わない足元ばかりのパスではなく、味方(も相手も)を走らせる縦パスを使った攻撃パターンももっと織り交ぜたほうが、今季積み上げてきた群馬の攻撃というところがより光るんじゃないでしょうか。

J2の水戸が今節の愛媛戦で決めた2点目の様な、自陣からの縦パス2本でゴールを堕とす攻撃なんかは理想ですよね(このゴールの起点は昨季レンタルで群馬に在籍していた仙波選手でした)。

最後になりましたが、73分に野瀬と接触して脳震盪の恐れがありタンカで運ばれた加藤選手ですが、どうやら試合終了後にはチームに合流していたみたいで安心しました。ただ、頭は本当に怖いのでこの後のプレーは勿論ですが、生活にも影響がない事を祈ります。

次節に向けて

さて、次節はホームにヴァンラーレ八戸(以下:八戸)を迎えます。八戸は現在リーグで首位に立っており、目下3連勝と調子のいい状態で群馬にやってきます。現在7戦勝無しの群馬とは対照的なチーム状況です。

八戸のスタイルは石﨑監督らしい、とにかく走り攻撃も守備もさぼらずに球際は厳しくハードワークをするという戦い方です。つまりは今の群馬にとっては相性が非常に悪い相手になります。17節にアウェイで対戦した時もそのスタイルにやられて0-2と良いところなく負けています。

そんな八戸に群馬はどうやったら勝てるのか・・・

まぁそこは監督やコーチ、選手に任せます。彼らはプロなんですから。そしてサポーターはそれを信じて応援するしかないです、私はそのつもりです。

Vamos Gunma! Acepto el desafio!

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