林業大学校のリカレントに参加してきました

協力隊活動

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今回も林業大学校で開催された森林情報学のリカレント講義に参加してきました。

今回参加したこの講義は今年度は既に6回開催されており今回は7回目という事で私は途中からの参加だったのですが、講義の内容自体は毎回違うものなので、途中参加からでも内容自体は把握可能な物でした。

で、その7回目となる今回の講義内容ですが、『3Dレーザ計測による森林の3D地図化とその応用事例』というタイトルで、東京に会社があるWoodinfo社の中村裕幸代表取締役が講師として登壇しました。

内容としてはICTを使った林業・木材流通業についての説明と、自社システムを活用した業務効率化の案内でした。

ICTを活用した林業という点では、衛星やドローン、バックパック型レーザースキャナを活用した森林調査の効率化が主な内容で、それらを上手く活用すると今まで困難であった山林境界線の確定を行い易くなる事や資源量調査も今までよりも正確かつ効率よく行えるとの話でした。

もちろんそれを実際に行うとなると当然色々と課題もある訳ですが、これからの林業を考える上でいずれもクリアしないといけない課題なんだろうなとは感じました。

その他にはWoodinfo社が所有するバックパック型レーザースキャナを実際に使用して、森林データの取得と活用をするという事も行いました。

もちろんそんな機器を扱うのは初めてでしたが、レーザースキャナは背負って歩くには結構軽そうでした(今回は背負いではなく、手持ちでの持ち運び)。また、計測中もリアルタイムで計測の状況や走行経路が自身のスマホで確認するという事も出来ました。

そしてデータの取得を行った後は室内に戻りデータの取り込み処理を待っている間に、Jークレジット制度という温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証する制度と林業の関りについての講義がありました。活用次第ではビジネスになりそうですが、手続きが何やら煩雑そうなのと個人でやるには今のところは非現実的との話でした。

あとがき

ネット市場に出品するかはともかくですが、自分の山や木の商品価値を知って、その情報開示を行う事で既存の商品流通ルート(山土場→原木市場)とは違う経路を確保するという試みは今後必要になる、もしくはしていく事で有利になれるのではないのかとまず最初に感じました。

勿論現在でも山土場から直に製材所に納品したりする流通経路をもっている団体・事業体もいますが、数としてはまだまだ少数派の様です。

だとすればそこに商機があるとも思いますし、小さな林業であるからこそ、その可能性は大きいのではないかとも考えます。

林業のサプライチェーンを見たところ、成程確かに他の業種より枝葉が少ないですもんね。それは需要がないから無いのか、それともやる気がないから無いのか、そもそも発想自体がないから無いのか、いずれにせよ理由はわかりませんが、一考の余地はあるのかもしれません。

J-クレジットのシステムも面白いシステムだなと聞いていて思いましたが、じゃあそれを如何にビジネスモデルにまで仕立て上げるかと言えば、ちょっとまだ今の私では知識が足りないので、もう少し勉強していかないとどうにもならないなぁと感じた次第です。

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