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先日、土佐町の筒井さん宅でクロモジの収穫を手伝ってきました。
クロモジというのは爽やかな香りが特徴のクスノキ科クロモジ属の樹種になります。その香りの良さからアロマとして用いられたり、高価な和菓子の爪楊枝として用いられる事もあるそうです。
私が手伝いに行った時分ですと葉は出ていませんが、黄色の小さい花が咲いているのでそれで結構見つけやすくもあります。

収穫方法としては、幹の径が太くてもせいぜい300mm程度の物なのでチェーンソーは使わずにハンドソーで切断し、その他には剪定鋏を使いました。剪定鋏については細い枯れ枝を除去したりするのに使用します。
その日は1日かけて250kg位収穫しましたが、それをどうするのかというと、後日『高知FORESTVISION』という会社の方が受取りに来ると、筒井さんが教えてくれました。

そしてそれから数日後、上記企業の岡村様と志塚様が小谷穀粉の方と一緒に筒井さんの自宅を訪れると筒井さんから連絡が有り、同席を誘われたので参加してきました。
因みに『高知FORESTVISION』はどのような企業なのかというと、岡村様がクロモジの香りの良さに魅入られて立ち上げた会社との話を岡村様から直接伺いました。
詳しい話はHPに出ていますので、そちらを閲覧頂ければと思います。
小谷穀粉様は高知に本社がある企業で、主に麦茶などの製造・販売を行っており、健康志向の食品も多く手掛けるメーカーです。また、高知の素材を活かした商品作りも手掛けています。そして現在県外から仕入れている原料も、いずれ県内で仕入れる事が出来るならばゆくゆくは県内産のものに切り替えたいと話しているくらいに、高知愛の高い素晴らしい企業様でした。
さて、最初は名刺交換と簡単な挨拶を行い、高知FORESTVISIONの取り組みであったり小谷穀粉の事業内容や現在取り組んでいる事なんかのお話を伺います。一通り話し終えると今回収穫したクロモジの束ね方や保管方法等に問題がないかを小谷穀粉に確認して頂きました。というのも、小谷穀粉へクロモジを納品するという事は今回が初めてだったようです。確認していただいたところ全てにおいて今回の方法で問題なしと確認が取れたので、今後注文があった際には今回同様のやり方で進める事になるのではないかと思います。
続いては実際に山に入って現場を見てもらいました。これについては筒井さんの山はどういった山なのか、クロモジやシロモジはどういった風に自生しているのか、他にどういった樹種が有るか等を小谷穀粉の方に見ていただいて、今後どういった商品展開が出来るかみたいな感じを歩きながらサーっと話すといった感じで過ごしました。
それが終わると最初のクロモジ保管場所である倉庫に戻って雑談をして解散という流れでした。
あとがき
今回はクロモジの取引がメインでしたが、『高知FORESTVISION』では他の香り素材も探しているとの事で、その希望する素材の種類も幾つかご教授頂きました。
自分の土地も無ければ地域へのコネもまだなだ全然ないので、今すぐにそれらに対してのアクションを取れるかと言われれば難しいところですが、協力隊終了後を見据えると必要なのかとも思うところなので、暫くは筒井さんの手伝いを行いながら出来る事を広げていきたいと思った今回の手伝いでした。
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