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3月は私が活動している町内で、実際に林業を営まれている小規模団体に現場研修という名目でお世話になっていました。
そもそもこの話を受けたのが2月中旬で、直ぐに返事をしなければならないところだったのですが、そこは面白そうという理由だけで、二つ返事で承諾しました。
と、まぁ最初は軽いノリで決めたんですが、よくよく考えるとプロの現場速度についていけるか、そもそもやっていけるのかという不安は正直ありました。
ただ、結果的には気を使っていただきながら作業に挑めたので学ぶ事が多く、しかも当初は3月いっぱい迄のところが4月中旬まで手伝ってくれないかという様な提案も頂けたので、足を引っ張るだけの存在ではなかったのかとも思い、少し安心しました。しかも、頑張ったご褒美の様なニュアンスで渡されましたが、3月最終日に私はハスクバーナのガイドバーの24インチとそれ用のソーチェーン、同僚は地下足袋をそれぞれプレゼントされるというサプライズもあり、ただただ感謝しかありませんでした。
この研修で感じた事についてはまた別のタイトルで投稿する予定なので今回は割愛をして、どういった事をやったのかだけを今回は取り敢えず記載していこうと考えています。
①皆伐作業
自分たちが現場に入った時に現場の作業道造成は完了しており、幾つかの木は伐倒されてはいましたが、全体を通しての中心はこの作業でした。
そしてこの作業は協力隊でもやっている事なのですが、スピード感が全然違いました。
スピード感というのは単純な作業速度もさる事ながら(1本の伐倒にかける時間がめちゃくちゃ短い)、効率よく現場を回す為の判断だとかいったところも凄く早かったです。
そしてそれをする為には躊躇なく重機を入れるという考えも参考になりました。
また、企業ではないので特に就業時間が決まっている訳でもなく、その為か現場での作業時間は『何時までやる』というよりは、決めておいた目安を超えたらその日は終了という、理想の働き方をしているのも良かったです。
②植付作業
植付自体私は初めての作業で、色々教わりながら作業させてもらいました。
今回の植付は以前皆伐を実施した場所にクヌギを植付するといったものだったのですか、約2mの間隔を空けながら『しょうれん』といった鉄の棒で地中に穴を掘り、そこに苗を植えて土を戻したら地表を足で踏み固める。といった事を1日中行うといったものでした。
③ウラジロガシの収穫
これは隣県の健康食品?医薬品?企業から依頼されている事なのですが、ウラジロの葉がどうやら尿管結石に効果的だとからしく、その為に合間を縫って収穫をしているそうです。
金額的には材を伐って出すよりは遥かに見劣りしますが、ちょっとした小遣い稼ぎ程度にはなる様です。
作業内容としてはウラジロの木を伐って、葉がついたままの枝を一定の大きさで束ねるだけのものという非常に単純なもの。ただ、一つ注意するところが有って、枝に苔が付いているとクレームの元になるので、ワイヤーブラシで苔をそぎ落とすという手間はあります。
あとがき
以上が私の3月の協力隊としての活動でした。
今年の1月2月と協力隊の現場に出て色々な作業をしてきましたが、その作業は将来を見通したものというよりは、今思うと目の前の事に対して対処するという視点で接する事が多かった様に思えます。
ただそういった中で今回実戦に即した形での経験をさせてもらった事で、協力隊終了後の林業のやり方についてある程度具体的な画を1枚描く事が出来たのは、本当に良かったです。
勿論どちらかが間違っていてどちらかが正しいという訳でもなく、どちらともに正しいところがあるので、そういった色々な現場のいいところを見つけて自分なりの解釈を加えながら、今後も勉強していきたいと考えております。
そして先方のご厚意により、もう暫くそういった現場に携われるというのは有難い限りです。
また、それと別に3月は協力隊周りで事故が連鎖したので(林業での事故ではなく、交通事故)、それに引っ張られない様に気を付けて何事にも挑みたいと考えています。
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