【卒隊生のリアル】地域おこし協力隊のミスマッチを防ぐ為に、行政と受け入れ現場へ伝えたいこと

協力隊活動

こんな大層なタイトルを付けた割には、実は私は行政への文句というのは殆どありません(笑)。

はじめに

よくある『ミスマッチ』問題(募集内容と現実の相違)に関しても、私の場合は『林業(自伐型)を盛り上げる』という決まったテーマで決まった内容(林業スキルの習得)があり、認識の違いが起きなかった為です。

まぁ今になって思うのは、私の場合はそもそも林業を全然知らなかったのと、(私自身の)やりたい事が明確でなかったからだと考えます。何も期待やイメージを思い描いていない以上、理論上認識のミスマッチは起こり得ないですからね。

ただ、こんな『こだわりゼロ』で飛び込むケースは珍しく、多くの場合は何かしらの理想や期待を持って応募してくるはずです。

で、よくあるこの辺りのミスマッチに関しては、きっと色々な認識の違いやズレから問題が生じているのかと感じます。

では、この認識のズレを極力なくす場合にはどうしたらいいのかを考える必要があります。そこで私なりの考えを以下に纏めます。

募集段階について

先ず行政(協力隊募集窓口)においては、募集内容と実際に募集をしている現場、そして応募者の3者で認識の相違が起こらない様に枠組みをしっかり取り決めて募集と面接をして下さい。

特に行政と現場で認識の齟齬があると、それは応募者にとって致命的になる事が考えられるので、そこの認識(現場が実際にどういう人を欲しているのか)は必ず揃えて、募集をしてほしいかなーとは思います。

なので、現場の人もそこについてはしっかり考えて希望を伝えてほしいです。別に何か細かく希望を伝えろって訳ではなく、漠然とでも「こんな感じの人がいいなー」とかでも伝えた方が良いと思います。よくある「何でもいい」「誰でもいい」「来てくれるなら誰でも歓迎!」ってのが一番良くないです。必ず後から「何でもいいって言ったじゃん」「誰でもいいっていったじゃん」みたいな、双方のモヤモヤに繋がります。

応募者においては応募の段階じゃどうしようもないです。面接でしっかり確認する事以外はやりようがないので、それでダメなら諦めて下さい(笑)。

強いて言えば、実際に関わる職場(現場)の人にも面接に参加出来る様に調整してもらい、そこで漠然とでも色々な話が出来るような場を設けてもらうべきだと思います。そして私の時は役場の関係する課の人は面接にいたものの、現場の人がいなかった事を思い出しました😅

入隊以降について

なによりも行政側に希望するのは、サポートをしっかりしてあげて下さいという事です。まぁほったらかしって事は何処もないとは思いますが(え、ないですよね!?)、特に1年目は入ってきた人は土地に慣れていないはずなので、相談役になってあげると良いかと思います。それも「何かあったら話してね、役場に来てね」ではなくて、自分の方から向かってあげる方が優しいと思います。何かある度に自分から役場に行って相談するのはちょっとハードルが高いです。

でも今ならLINEのような通信手段があるからそれではダメなの?とも言われそうですが、まだそこまで親交のない人にいきなり自分から相談する事って抵抗ありませんか?自分が逆の立場なら良く知らない担当者に気にせずガツガツ連絡する事が出来ますか?つまりはそういう事です。

あと、住居の話。まぁこれは応募してくる人のタイプにもよるので一概には言えません。ただ、全員が全員古民家をちょっとだけ改修(リフォームとは言えない)しただけの家に住みたいとは思っていないという事も考えないといけません。

よしんば協力隊へ応募した本人が良くとも、家族が納得できないというケースも往々にしてあり得ます。ムカデが天井から降ってくる、屋根裏をネズミ等が走り回る、そういった生活を許容できる人は必ずしも多数派だとは思えないので、可能であればそういう事がないような住居を斡旋してあげると喜ばれます。

田舎は空き家が多いと言われており実際にそれはそうなんですが、それが”住める”レベルかどうかとなると、住める・実用に耐えるレベルの住居は少ないんですよね。そこがまた難しいところに感じます。だから各地で移住コーディネーター的な協力隊の募集をしているところが多いのかなと、実際に移住してみて感じるところです。

あと、話は少し変わるものの田舎に空き家が多い原因の一つとして、住んではいないものの空き家の家主が貸し出しを渋るという事も多いみたいです。話を聞く限り渋る理由は人によって色々あるみたいですし、それは個人の事情なので私としては特に何の意見や感想もありませんが、『空き家はあるのに借りられない』という背景には、こうした家主側の様々な事情もあるのだということは、補足として触れておきたいと思います。

住居に関しては書いていて更に思い出した事があって、他の自治体では協力隊中は移住促進住宅に住めるけれども、協力隊活動終了後はそこを引き払い自分で家を探して住んで下さいという話もある様です。

まぁ協力隊募集の前提条件としてその要項が提示してあり、応募者が納得しているのであれば特に問題はないのですが、そこの説明がしっかりなされていない場合もある様で、入隊してからその事実に気付いて困惑している人もいるみたいです。また、協力隊3年目で終了間際なのに家が決まらなくて焦っている人の姿も見てきました😅

先述した様に田舎では住居の選択肢がなかなか多くないので、協力隊個人任せにせず、一緒にその辺りの方法を考えてあげると喜ばれると思います。

2年目、3年目ともなれば生活のところでの問題は大分減ってくると思われますが、協力隊としての活動自体についてや協力隊終了後についての話がその代わりに出てくるでしょう。その時もしっかり話を聞いて、解決方法やより良い方法について一緒に考えてくれると嬉しいです。

あとがき

そんな感じで色々と書かせてもらいましたが、私が言いたい事としては、決して『協力隊をお客様扱いして甘やかしてほしい』という事ではありません。地域おこし協力隊として飛び込んでくる人は、相応の覚悟や志を持って来ています。多少の不便や苦労も受け入れるつもりで来ています。

だからといって、受け入れ側がその覚悟に「甘える」のは違うと思うのです。

互いに歩み寄り、『どうすれば対等で良い関係を築けるか』『どうすれば行政・地域・協力隊個人3者のの未来がより良くなるか』を真剣に話し合える地域こそが、これからもっと魅力的になっていくのではないかと私は考えます。

あと、書いていて思ったのが、意外と住居の話が多かったなぁという事。でも、生活する上では大事なファクターなので疎かにしてはいけないですよね。

そして今回は『受け入れる側(行政・現場)』に向けた思いを書きましたが、じゃあ『応募する隊員側』はどうあるべきなのか? それについてはまた別の記事でじっくり書こうと思います!

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