地拵えの話

協力隊活動
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5月半ばから地域の森林組合で地拵えの研修が始まりました。

因みに地拵えというのは植林をする前段階の作業の1つです。その作業目的は主に3つ。

1つは伐木・集材時等に皆伐地に散らかった枝葉や木や草本といった下刈り時に切り払ったものを集めて整理・除去し、その後の植林作業をスムーズに行う為の作業を言います。

あなたの家で想像してみて下さい、ゴミだらけで行動範囲が限られている床と何も落ちていない床、あなたならどちらが歩き易いでしょうか?空間転移等の特殊移動技術がるのならば別ですが、恐らくは後者ですよね。しかも現場はまっ平な家の床ではなく、凹凸があり傾斜があります。そんな中を苗木を担いで移動しながら植えていくんですから、限りなく歩き易い状況にしていく方が良いですよね。

1つは植栽木の活着の良さを上げる為です。まぁこれは植林樹種による所も有るかもしれませんが、一般的にはこの様に言われています。

そしてもう1つ。これは植林後の作業を見越したものになり最初のものと関連したところになりますが、下刈りをやり易くする為になります。やっぱり足元が綺麗な方が作業がし易く安全ですし、苗木の誤伐といった事の可能性を下げる役目もあります。

以上が『地拵え』をする理由になります。

そして何故地拵えを組合で研修するのかというと、地拵えは一般的には皆伐現場で行われるものなのですが、その点自分達が所属している協力隊活動は間伐現場が殆どなところから、地拵え並びに植林という作業の経験を積む事が難しい為に、森林組合で研修させていただくという運びになりました。

なお私は地拵え研修の初日は別件で不在だった為、既に作業が進められた状況からの参加だったので、作業開始前にどういう風に進めるかという説明は無く、現場の状況を見てそれで把握するという事が必要でしたが、森林組合の班長がとても親切な方で私の質問に1つ1つしっかり返答して下さったので、私も理解がし易く作業も進めやすかったです。

杭(枝)を立てている場所に地面の枝葉を掛けていく様にします

地拵えの時に使っている道具は2つ。1つはトップソー。これは小さいチェーンソーです。どういった時に使うかというと、低木や草を切るのにも使いますが、上の様な杭を作る時にも活用しています。地面に刺すので、刺す口を斜めにした方が刺し易いですからね😆

これが登鎌。初めて使ったけど、地拵えで大活躍!

そしてもう一つ登鎌という鎌も使います。登鎌の用途としては下草刈りとしての用途は勿論ですが、地面を掻いて枝葉や礫・石を集めるのにも使用しています。集めるだけなら熊手やレーキの方が効率は良いですが、森林組合の方はこの鎌1本で作業をしていました。

作業内容的には基本的に地味で面白みが少なく単純作業の繰り返し、それでいて力仕事や体力勝負といったところから敬遠されがちな作業ですが、個人的には面白いなーと思いながら取り組んでいるので、協力隊が終わった後にはこういった仕事をしていきたいと思っています。

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