前回の<【卒隊生のリアル】地域おこし協力隊のミスマッチを防ぐ為に、行政と受け入れ現場へ伝えたいこと>に続くものです。
はじめに
一応、地域おこし協力隊として最長の3年間の任期を全うした身ではあるので、こういった事に対して一言言えるくらいの立場にはあるのかなと思っています。
では、どういう人が向いていないのか、以下に記していこうと思います。
とにかく自分が主体で動きたい人
これは「え!そうなの😮」と思う人がいるかもしれません、こういう人こそ地域おこし協力隊に向いているのでは?と思う方も多いかと思います。ただ、私は必ずしも向いているとは思わないです。
その理由としては、地域おこし協力隊を辞めたと発信している人に一定数こういったタイプの人がいるからです。
行動力や実行力があり、コミュニケーション力もある。間違いなく地域おこしに向いているタイプなのに、何故向いていないのか。
そこは調整力とでも言うんでしょうかね。
地域おこし協力隊の雇用型の場合、市町村の会計年度職員という立場になる事が多いと思われます。そうなると何でも自分の意志通りにはやれません、そりゃそうです給料は税金になるんですから。何をやるにしても役場関係者との話し合いや調整というものが生じてきます。民間のスタートアップ企業なんかはやりたい事をやって結果を出せばそれで良しとするところもあるでしょうけれど、役場はそうはいかないです。まぁこれは役場に限らないですね、ちょっとした企業であればなかなか好き勝手にやらせて貰えないケースが多いです。
じゃあその時にどうするかと言ったら、関係各所とあの手この手で時間を使いながらしっかり話をするという事です。これはけっこうというか”かなり”面倒くさい作業ではありますが、一番大事な工程なんですよね。サラリーマンとして働いていた方であればある程度理解し易いんじゃないかと思います。社内で企画や稟議を通す時、取引先に営業する時や提案を行う時、相手の属性や関係性もありますが、準備が必要な時はしっかり準備をすると思います。
地域おこし協力隊として活動した中で感じたのは、『地味で面倒な調整(根回し)を淡々とこなす』スキルが求められているという事です。
そしてこれが「結果を出しているんだから良いじゃん」という主導権を握りたがる起業家タイプに欠けている部分でもあり、この調整プロセスでストレスを溜め込む事で双方にとってバッドな結末になってしまうという事でもあります。
じゃあそういった人はどうしたら良いのかという事になりますが、そもそもとして地域おこし協力隊に向いていない(地域おこし協力隊は立場上どうしても制約が生じる)ので、協力隊という制度を利用せずに最初から個人で事業を立ち上げて地域おこしを始めるのが良いでしょう。きっとその方が本人の為でもあり地域の為にもなります。
あとがき
以上が地域おこし協力隊に向かない人という内容になります。ただ、あくまでこれは私の実体験や他市町村の協力隊から聞いた話等を纏めた話なので、まぁ間違いなく個人差はあります。
そして何故タイトルを”向いている人”ではなく”向いていない人”としたのかですが、向いている人と向いていない人であれば、圧倒的に”向いている人”の方が多いと思ったからです。科学的な根拠を示す事は出来なく肌感覚というもの凄く曖昧な根拠で申し訳ないのですが、『パレートの法則(いわゆる2:6:2の法則)』的なものです。この場合、絶対的に合わないであろう人が約2割になるので、それであれば多数である8割の”向いている人”に言うより、2割の”向かない人”に語る方が効果的なのかなと思った次第です。
そうは言っても「1年未満で辞める人が約25%いるじゃないか」と思われるかもしれませんが、まぁ約25%であれば約2割と言う事も出来るので、目くじらを立てる程的外れでもないという解釈をする事も出来ます。
他のところでは『受け身な人、指示待ち人間』や『言い訳が多い人』がダメという意見を見る事があります。これについてはまぁ私も同意です。ただ、それについてはここに項目を作って挙げていない事に理由があって、そもそもそういった人は『地域おこし協力隊』に応募してこない(やろうと思わない)のではないかと考えるからです。
そして、地域おこし協力隊をやろうと考え行動を起こしてみる(ここで言う行動とは移住体験会やインターンに申し込む事を指します)という時点で、既に相応の主体性ややる気はあるはずと私は考えます。「そんな程度で良いの?」と思われるかもしれませんが、私はその程度で十分だと考えます。
そんなわけで、「自分は向いていないんじゃないか…」とネットのネガティブな噂を見て躊躇しているあなた!
『調整作業の手間を惜しまない泥臭さ』さえ持っていれば、あなたが思っている以上にあなたはこの制度に向いている可能性が高いです。
8割の”向いている側”になれる素質は十分ありますから、過度に恐れず、まずは第一歩を踏み出してみて下さい!

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