高知県小規模林業推進協議会通常総会に参加してきました

協力隊活動
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本文

なんか漢字ばかりな上に長いタイトルになってしまいましたが、略し方がわからないので取り敢えずそのまま載せてみました(笑)。

この組織は高知県内の小規模林業を行っている人向けの組織な様で、私も昨年地域おこし協力隊として着任して暫くしてから加入しました。

総会の内容としては1部と2部に分かれており、1部は今年度の通常総会、2部は協議会としての状況提供の場といった感じです。

そして1部の開幕と行きたいのですが、その前に協議会会長の中嶋氏による作業道や皆伐についての話があり、土砂災害を防ぐ上でしっかりした作業道を作る事がどれだけ大事かという事を、実際の災害現場の写真をスライドで映しながら説明をしておりました。また、皆伐がどれだけ山の環境に影響を与え災害リスクを高めるかという事も話しておりました。

その話が終わった後に通常総会に移ったわけですが、今回の議事としては以下の3つがありました。

1号議案:前年度の事業報告について

2号議案:今年度の事業計画について

3号議案:役員の選任について

いずれの議案に関しても、何もなく信任されて1部は終了しました。

15分の休憩を挟んだ後、2部の開始です。

2部は今年度の支援事業について県の担当部署からそれぞれ説明が有りました。

最初は木材産業振興課から特用林産について、きのこや山菜、薬用樹木の話がありました。これに関しては個人的には特に真新しい話はなかったです。

次に木材増産課からみどりの環境整備支援事業についての説明が有りました。

これは森林整備や林業機械関係の補助金関係についての話なのですが、ここが全体を通して一番白熱した場面でありました。

というのも、森林整備事業の間伐と作業道の補助金についての提案が有り、自伐林家としては長伐期多間伐の施業を行いたいのに、現行の補助金システムだと事業体に寄った間伐を行わなければ利益が出ないというところでミスマッチが起きているので、そこの是正をしてほしいとの事でした。

これは県の想定している間伐率30%だと、作業道開設を行った上にこの間伐率だと実質間伐率は40%~50%位の間伐率になるので、それだと理想の森林整備が出来ないというところが今回の問題の根本みたいなところです。因みに何故県が30%を想定しているのかというと、現在高知の森林率だと多めの間伐を行ってもらって、施業の面積をもっと広げてほしい思惑で30%にしているそうです。

ただ、一応森林整備事業では協議会の会員であれば20%からでも補助が有るので、県の担当者もどうしてそこを話しなかったのかがきになります。それとも長伐期多間伐だと1回の間伐が20%でも多いという事なんでしょうかね。誰もそこに触れなかったのでよくわからないですが。

そして最後は森づくり推進課から小規模林業総合支援事業についての説明が有りました。

これは小規模林業を実践する方からの要請に応じ、作業道の開設、間伐木の選定等の現場指導が出来る林業実践アドバイザーを派遣する際に、アドバイザーに支払う報償費の補助であったり、先進地見学をした際に現地のアドバイザーに対する報償費の補助といった事についての話です。

これについては保険や安全装備購入への補助もあるのですが、正直いずれも活用しようにも要件的にし難い制度としか思えないところが如何にも役所っぽいというのが感想で、実際利用者がいない補助事業もあると言っていたので、そこの改善はして欲しいです。

そして今回は株式会社東海理化と株式会社ミロクテクノウッドの方が参加しており、25年度に稼働する新工場で行う事業についての説明が有りました。

その工場は竹を原料にして物作りをしていくそうで、その上で大量の竹が必要となる事から、そこの協力についてのお願いでした。ただ、現状として集材方法や買取価格等がまだ決まっていない(公表できない?)というところで、協力しようにもどうにもというのが、これまた正直な感想でした。

あとがき

今回初めて協議会の総会に参加しましたが、補助金や支援事業の内容については以前から知っている内容でしたので、まぁ特に目新しいものは無かったというのが正直な感想です。

そして参加されている方も林業の世界を表しているのかご年配の自伐林家の方が多かったです。ただ、もっと下の年齢の方はもしかしたら現場に出ているのかもしれませんし、これについてはたまたまな事もあり得るところではありますが。

あと、最後の竹事業の所についてですが、今回発表された内容では中身を判断するのは非常に難しいところではあるのですが、ただ竹の活用方法というのも大きな課題として有るので、その課題解決の一助になるのではないかとも思いました。

※竹の問題…竹は生育が早く繁殖力も強い事から自然環境に様々な問題を起こします。その問題は生態系や土壌環境といったものです。

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