2026/27明治安田J3リーグ第5節 vs 福島ユナイテッドFC

サッカー

シーズン序盤はどうしても勝ちが続かない・・・

試合内容

26/27シーズンJ3リーグ第5節、ザスパ群馬はホームで福島ユナイテッドFC(以下:福島)と対戦しました。8月15日ホームSC相模原戦から始まった7連戦の最終戦になります。この間はリーグ戦の合間のミッドウィークに天皇杯やルヴァン杯が挟まれて、なかなかタイトなスケジュールではありました。結果としてはカップ戦は現時点で全て敗退という事実ではありますが、それは逆に考えればリーグ戦に集中出来る環境が整ったとも言えます。ただ、これでJ2昇格を逃した場合の言い逃れも出来なくなったとも言えます。

登録メンバー

登録メンバーのスタメンは前節AC長野パルセイロ戦で今季初勝利を挙げたメンバーから変更無しで、ベンチメンバーは多少の変更がありました。システムも4-4-2を継続していました。

試合結果

1-3で負けました。19位(群馬)と20位(福島)の直接対決に敗れ、最下位になりました。

引用元:Jリーグ公式

守備スタッツとしてはほぼイーブンです。

引用元:Jリーグ公式

こちらは攻撃スタッツ。クロス以外は圧されています。まぁこの内容でも勝つ事はありますが、大体はスタッツ通りになりますよね。

DAZNではこの試合の実況・解説は前信越放送アナウンサーの平山アナウンサーが務められていましたが、相変わらずの聞き取り易い声とフラットな実況・解説でストレスなく放送を聴き続ける事が出来ました。

感想

攻撃的なサッカーを標榜するクラブ同士の対決は福島に軍配が上がりました。福島は中をこじ開けるだけではなく、サイドアタックやサイドチェンジも織り交ぜてフィールド全体を使って攻撃を組み立てていました、ザスパ群馬のプレス強度が高くなかった前半はそれこそ福島がやりたいサッカーを体現出来ていたのではないでしょうか。ザスパ群馬の得点シーンを含めても福島にとって危ない場面は多くなかったですし。

ザスパ群馬は前半ATに百田のゴールで1点差に詰め寄ったところは良かったんですけどね、明らかに後半勝負な内容でしたから。ただ、ギアを上げて勝負を賭けた後半も押し込んで何度も惜しいチャンスを作るところまでは行きますが、福島の決死の守備もあり最終的にゴールを決めるところまでいかず、何なら後半ATに綺麗なカウンター食らって点差を広げられて試合終了となりました。

色々と言いたい事はあります。ただ、あんまり多くぶちまけてもしょうがないので、絞ります。

まず1つは効果の薄い後半勝負の姿勢について。

相手の運動量が落ちてくる(であろう)後半勝負なのは結構ですが、それなら前半に相手を走らせる必要があります。ただ、ザスパ群馬は相手にボールを持たせて自陣に攻めさせるという意味の分からない運動量の使い方を相手にさせているのが気になります。正直それって失点のリスクを引き上げているだけで、相手の運動量には大して影響ないのではないでしょうか。

そもそも運動量はどんな時に減るかと言ったら、相手に攻め込まれて守備の対応に追われる時間が多ければ多いほど、体も頭も運動量の消費が多いものです。しかしザスパ群馬はその逆をさせているんですから、なーんも影響ないですよ。なんなら失点リスクを含めてデメリットしかないです。

そんなメリットの薄い戦術を取るくらいならば、前半から全力で仕掛ける戦術を取るべきではないかと考えます。

あと、攻撃的なマインドを掲げるのなら(それとも今は掲げていないのか?)最終ラインからの放り込みとサイドアタック以外の攻撃もしようよ。最近の攻撃の組み立ては最終ラインからの放り込みとサイドの小西とファルザン(小竹)にボールを預けて、あとは個人でお任せってスタイルしか見ていない気がするんですよね。組織で意図的に崩す様な場面がどれだけありました?ほぼ皆無に感じます。これだと下川が全く活きないし、入れている意図がわからない。

そもそも178cmの百田と165cmの下川と必ずしもサイズがあるとはいえない2人を前線に並べて、攻撃の中心が行ってこいの縦ポンとクロスというのもちぐはぐ感が否めません。イクサンが入った後半にボールが収まる場面が増えたのも気のせいではないと思います。

守備に関しては今更言う事もないですが、1失点目はアシストをした選手とゴールを決めた鈴選手のケアはファルザンと小西がそれぞれ対応すべきだったのに、何をしていたの?何処にいるの?と思わざるを得ないポジショニングでしたし、2失点目も中央に枚数がいるにもかかわらず、何故か岡田選手をゴール正面でドフリーにしているという混乱っぷり。もう少し選手間で声掛けをした方が良いのでは?と思わざるを得ないです。

失点シーンだから悪いところが目立っているというのもありますけれど、それ以外の場面でもこの試合は目立っていました。1失点目なんて直前に似たような場面があったにもかかわらずですからね。

沖田監督はレビューで「連勝できなかったこと、負けを重ねてしまったという結果に対して、スタジアムに足を運んでくれた方、クラブに関係するすべての方に謝罪しなければいけないと思っています。」とコメントされていました。確かに勝てていない事もそうですけれど、それ以上にクラブとしてファイティングポーズを取れていない感じがする事の方が問題なのかなと感じています。

そもそも福島戦のプレビューで『福島は中央で細かく繋ぐクラブ』という言葉がインタビュアーと選手コメントの両方でありましたが、その認識も誤っているんですよね。確かにリーグ平均から見るとヒートマップ中央部分の赤さが目立ちますが、クロス数もリーグでトップハーフに入る順位なので、決してそれだけではないという事は注意しなければいけないポイントだったんですが。

福島について少し触れますと、フィールド全体を使って攻撃を繰り出していましたね。しかも1失点目も2失点目も起点はCBの土屋選手。1点目の佐々木選手を走らせたパスも見事だし、2点目の持ち上がりと奥田選手へのパスも見事、判断力とセンスを見せつけてくれました。さすが川崎フロンターレ期待の選手で、アンダー日本代表だけあるなぁという感じです。

組織としても居て欲しいところに選手が出てくる場面は福島の方が上でした。12分のプレーも福島がカウンターでザスパ群馬のポケットを取った場面、ザスパ群馬はクロスを警戒して中に人が集まりますが、福島はアンダーラップで必ず外にサポートが入ってそのフリーの選手にボールを預けて余裕をもってクロスを上げられます。

その後の14分はそれとは逆で、福島の選手が中と外で動き出している時に、ザスパ群馬の選手はどっちも警戒するあまり全ての選手のポジショニングが中途半端になって縦パスで中を抜かれて、左サイドから上がってきた鈴選手にフリーでボールを持たせてしまいます。

福島は全体が連動してスペースを作る動き、そしてそこに入る動きというのが非常に機能していました。これこそがザスパ群馬の目指すスタイルというもの目の前で見せつけてくれました。

この試合の負けは単純な負けではなく、クラブとしてのフィロソフィーを貫く事が出来なかったという意味で大変に痛い負けに感じます。福島はそれを貫いて勝ち、ザスパ群馬はそれを中途半端にした結果負けたんですから。

個人的に過去を振り返るのはしない主義ですが、こういう時こそ船橋(現FC琉球)のようなファイタータイプが欲しくなります。今の選手はちょっと格好つけすぎというか、淡々としている印象を受けてしまうので。

今シーズンを振り返った時に、この試合が、この敗戦が(いい意味で)ターニングポイントになったと言われる、そんなポジティブな結末を期待しています。

次節に向けて

さて、次節はアウェイでレノファ山口FC(以下:山口)と対戦します。

山口は勝点7で現在の順位は8位です。

前節はアウェイでガイナーレ鳥取と対戦し、3-0で勝利しています。ガイナーレ鳥取と言えば当時公式戦5連勝中でルヴァン杯も現在J2リーグで首位のRB大宮アルディージャに勝利した事でも話題でしたが、そのガイナーレ鳥取相手に完勝しています。スコアも去る事ながら内容も圧倒している様で、ポゼッションはほぼ同率ながら、ガイナーレ鳥取のシュート数を3、枠内シュート数も1と、攻撃を完全に殺していました。

まぁ山口に関してはJ2からの降格組なのである程度の強さがある事は知っていますし、個人的にも昇格候補として挙げていますからさもありなんですが、いよいよエンジンがかかってきたのかという感じです。

ザスパ群馬の現在の攻め筋はサイドからのクロス一辺倒ですが、対人に強い喜岡選手と菊地選手が中を締めているので、シンプルなクロスだけだとイクサンと中島がスタメンでも得点を取るのはなかなか難しく感じます。長野戦のようにもっとSBを攻撃参加させて攻撃の枚数を増やしたり、中央にズレやギャップを作ってそこに飛び込む動きを増やしたり、ミドルシュートからのセカンドボールを狙うだとか、そういう工夫を見せないと簡単には得点を取れないと思います。でも、この手の動きはきっとトレーニングでやっているのでしょうけれど、試合でそれを表現しきれないところに歯がゆさを感じてしまいますね。

ただ、言っても山口の失点数は4点でリーグでベスト3の固さをほこり、しかもその内2点はPKによるものなので、崩すのは簡単ではないでしょうね。

そんな中で得点を狙うポイントとしては、PA内でのファールの多さを逆手にとって、PA内に入る回数を多くして山口DFのファールを誘う事がポイントでしょうか。

守備のところは特に期待はしないです、2点位取られる事は覚悟しています。ならばこそ、3点以上取って得点力で上回って勝ち切りましょう。沖田監督になってから積み重ねてきた1.5年の、これまでの積み上げがそこにあるのならば、今一度自分達の哲学、信念というものに、原点に立ち返って、向き合って戦ってほしいです。

極論を言えば負けてもいいよ、その代わりに戦う姿勢ってのだけは見せて欲しい!ただそれだけ。

¡Acepto el desafio!¡Vamos Gunma!

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